2015年03月20日更新
またまた前回の続きです。
いよいよ、大橋判事の判事室に入れて頂き、お話をお聞きしました。
色々と面白い話、今後の業務に対するヒントも頂きましたが、やはり日本に15人しかいない最高裁判事はどうやって執務をしているのかが一番の疑問で、色々と伺いました。
一番インパクトがあったのは、
ですね。
今、最高裁にある事件は
最高裁は第一から第三まで5人ごとの3つの小法廷で構成されているので、1つの小法廷にある事件は大体2000件。
そして、各判事はそれぞれ主任として事件を担当することになるので、
の主任としての担当事件があることになります。
最高裁には、最高裁調査官という最高裁判事の補佐役(裁判官から選ばれる)がいて、非常に優秀な方々なので、判決を書くについて必要な過去の裁判例の調査や、基本的な方針の提示などはやってもらえます。
しかし、それでも400件というのは想像を絶する事件数だなあと思わざるを得ませんでした。
ちなみに、通常の(少なくとも、大企業のみを依頼者にしている一部の弁護士や、自分で仕事をしないで部下にやらせ、仕事を取ってくるということのみが仕事の弁護士ではなく、私のような中小企業も、個人の方も依頼者にもっている、ごく普通の)弁護士の手持ちの事件は、数十件です(私自身は、一時期50件を超えた時に、土日がほぼ無くなりました。)。
弁護士には一般に、最高裁調査官のような法曹資格をもっている非常に優秀な補佐役はいないし、かつご依頼者の方と打ち合わせをする、現地調査をするなど、自分で手を動かし、足を動かして業務をします。
最高裁判事が書面を用意され、その内容を審理するというのとは必然的に異なっては来るのですが、それでもビックリの事件数でした。
その後、最高裁の食堂で判事を囲んで見学者全員と懇親会をしてお開きとなりました。
本当に良い経験になりました。関係者の皆様、ありがとうございました!!